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2010,07,26, Monday
私にとっては迷惑、クモの天敵「モンキジガバチ」
私は元来、エアコンが好きではない。夏の暑い日でも窓を開け、隣のヒノキ林から流れ込む冷風で涼を得るのが好きなのだ。ヒグラシが鳴く時間になるとブヨや嫌いなガの侵入が嫌なので、西陽の強烈な日は仕方が無いので、窓を閉めエアコンを入れる事もある。
その窓の開けっ放しが災いして、どうにもならない侵入者に近年、大弱り。 オオスズメバチやキスズメバチは入って来ても、タオルさえあれば簡単に叩き落とせるし、 放っておいても、そのうち窓から外に出ていってしまう。 一番、煩いのが、ジガバチの仲間である。私の周りでブンブン飛び回り、時々ディスプレイの画面に現れたり、頭や腕にとまることもある。お得意のタオル叩きでもなかなかすばしっこく、追っ掛けこに費やす時間も馬鹿にならない。 おまけに、家主の邪魔だけでは飽き足らず、無許可で居座り子育てを始める。 事務所の片隅でブーゥン、ブーゥン《Wikiでは似我、似我（ジガ、ジガ）と聞こえるらしい》と小刻みに羽音が聞こえると、姿は見えないが何処かに巣営をしてる証拠である。 本棚に親蜂が入っていくのを．．．。そっと本棚の前列の本やら書類を取り出してみる。「あったぁー！！」  ３〜４室を造り終え、新たに一つ追加の工事中のようである。下の本の上端には泥がいっぱい落ちている。気の毒だが早速取り出し外へ．．．、中が覗いてみたくなった。  中はクモばかりであった。矢張りジガバチの仲間である。ドロバチは蛾の幼虫、ベッコウバチの仲間もクモ類であるらしいのだが．．．。ベッコウバチの仲間には腰細タイプは見当たらない。  叩き落とした親蜂をよく観察すると、「モンキジガバチ」であることが後に判った。幼虫の餌はハエトリグモが多いとするサイトもあったが、今回のものはハエトリは少なく、片っ端からクモを集めたという感じ。 これはハエトリ、デーニッツだろうか．．．？。  兎に角、クモは全て腐ってはいないが、動きもしない。1時間後にはみんな蟻の餌食となってしまった。 モンキジガバチはクモを捕らえたとき、毒針で刺し、動きを封じはするが、決して殺さないそうである。所謂、麻酔程度に毒を使うのであろうか？。したがって幼虫は成長するまで新鮮なクモを食することが出来る訳である。 一つの幼虫室に９〜１０匹のクモが閉じ込められていた。ぎゅうぎゅう詰め状態である。  ある室には卵らしきもの．．．？。  既に幼虫（イモムシ状）になってクモに喰らい付いているものもいた。 私とっては迷惑防止条例違反程度の話であるが、クモにとっては受難そのものである。クモの天敵、恐るべし「モンキジガバチ」である。 |