|
2009,11,18, Wednesday
職場にある古道具�ぁ＼估�、ノミ、チクサ、玄翁
 いよいよ、ヱビっさんの古（いにしえ）のコーナーになって来ました。っと云ってもそう遠い昔の話ではありません。 上から３番目のノミは今でも使います。あとの「石頭」（上から１、２番目）、チクサ（上から４番目）、玄翁（最下段）は昭和３０年代後半までよく使われていましたが、現在ではほとんど見掛けません。 特に「石頭」（セットウ）と「チクサ」は削岩機の登場と共に完全に姿を消すことになります。  「石頭」といっても一般的に云われるものと随分形状が異なっています。 先に、削孔して発破作業のお話をしましたが、削岩機を使用する以前は、この「石頭」と「チクサ」を用い人力で削孔しておりました。下図にその使い方を示します。打撃と回転ですから削岩機やハンマードリルと原理は同じことです。  石頭は通常、上から２番目の小さいほうが良く使われていたようです。チクサは0.5〜1.1ｍに切断し先を一文字状に潰し焼きを入れて使用しました。何故、「チクサ」と呼ばれたのか不明なのですが、大方、「千種鋼」に由来するのかも知れません。 最後の玄翁（げんのう）は石を小割りするときに用いました。柄には「エゴノキ」や「マンサク」の生木を使いました。良く撓るので振り下ろした手に衝撃が掛からないのと、柄が折れにくいというのがその理由ですが、私的には柄が細く、くにゃくにゃして大変使い辛い思いをしたことがあります。 |