スミレホコリタケ Calvatia cyathiformis (Bosc) Morg.
ホコリタケ科 Lycoperdaceae
兵庫県 日高町 2007/6/30 E950 Mr.F

昼飯を喰い終わった直ぐに、友人から電話。「白い球形のキノコを蹴って転がした。なんか 妙な物
だ。」てな具合で、早速、現場に。矢張り、これまで見たことのないものだったノウタケに しては白す
ぎる。オニフスベの幼菌かとも思ったが、柄に見える部分があるし、小さい(直径5cm程度)。ノウ
タケの仲間で あることは間違いないであろうが....。どうせ転けたのだからと思い、ナイフで真っ
二つ
に裂いた。 それから、一週間後、また発生したのである。6月26日夕方(直径4.5cm) 、27日
(直径7.5cm)、と半日で 3〜4cm大きくなってる。28日(直径12cm)には成長はとまり、29日に
は白い表皮が一部剥がれ
褐色の外皮が見えている。やがて雨になり、その外皮も剥れ暗紫色
内皮が見え始めた(30日)。 内皮も一部破れ胞子塊を覗かしている。更に外皮もほとんど取れ、
内皮が乾くとスミレ色とまではいえないが、濃い紫 色となった(TOPの写真)。どうやら雨が降るた
びに崩れていく(7月2日)。終には学名のとおり 盃形になった。全て、雨頼りである。
私の持っている図鑑には載ってない。Web上で検索し「スミレホコリタケ」とした。

「学名一口メモ」
 calva 頭蓋 calvatus 禿げている / cyathus 1.ひしゃく 2.盃、酒杯 / forma 1.姿 、形、
 外観 2.顔、容貌 3.美(形) 4.様子、性質、成立 等など多意。  

 (別の個体)

 サクラの木の左が盃形になったもの。                 
               

                
               

 (撮影データ:2007/7/7 E950 Mr.F)              


 (胞子)

 栗のイガのように見える。                 
               

                 


 (水封の胞子)

 紐状のものが弾糸。                 
               

 (撮影データ:2007/6/29 ビクセンFM-600 ×400 E950 Mr.F)