キサケツバタケ S.rugosoannulata f. lutea
モエギタケ科 Strophariaceae モエギタケ属 Stropharia (Fr.) Quel.
兵庫県 日高町 2007/6/5 E950+Wide Converter WC-E24 Mr.F

サケツバタケを確認したが、たじまもり氏の白いのが気になる。 結局、二日続けて○○スキー場に
行く羽目になった。何のことはない、前日、 車を留めた道の直ぐ下の斜面だったのだ。山側の斜面
ばかりに気を取られていて、 谷の方は全然みえてなかった。氏の撮った幼菌成長したもの もち
ゃんと在った。ウッドチップ上に発生するものは自然環境下のものよりグロテスクなものが多い よう
である。場所によってはサケツバタケと混生している。

「きのこ雑記」さんに興味深い記事があった。モエギタケ科には普通、クリソシスチジアが あるそう
で、サケツバタケについて随分と、それを検証しようと試みられた様だが「黄金のシスチジア」 は見
つからなかったようである。私もキサケツバタケで試してみたが同様であった。 通常、KOH溶液を
用いるのだが、持ち合わせが無く、NaOH(1mol濃度)で挑戦した。

「学名一口メモ」
 strophium 1.胸帯、腰ひも 2.胸衣 3.頭(の飾り)輪 4.綱 / rugo しわを寄せる /
 annulata  (動)環形類 / luteolus 黄金色の、黄色がかった

 (胞子)

 サケツバタケとほとんど同じ。多少、分厚い感じ?。                 
                

               
                


 (水封状態の胞子)

 水でマウントするとサケツバタケ全く同じである。                 
                
               

                 


 (NaOH 0.1mol濃度溶液中の胞子)

 クリソシスチジアは見つからなかったが、胞子はアルカ
 リで変色する。                 
               

                  


 (NaOH 1mol濃度溶液中の胞子)

 一気に10倍の濃度の水酸化ナトリウム溶液にすると、
 よりいっそう鮮やかな「黄金色」になった。   
 このような色に染まるシスチジアがある筈なのだが?。                

 (撮影データ:全て 2007/6/6 ビクセンFM-600 ×400 E950 Mr.F)