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2011,03,01, Tuesday
蘇武岳の積雪を測る？ ��
取り敢えず観測してみた。勿論、鉛直角のみ、望遠鏡は正反の観測で合計が360°00′01″となったのでまずまずの精度である。
アジト前の測点をＡとし蘇武岳１等三角点をＢとする。Ｂ点の座標値は国土地理院のＨＰで閲覧できるし、Ａ点の値は最寄の基準点より予め算出してある。 Ｂ Ｘ＝-58669.249 Ｙ＝27646.305 標高Ｈ＝1074.44ｍ Ａ ｘ＝-58090.613 ｙ＝35515.512 標高ｈ＝137.56ｍ 上記の座標値からＡＢ間の距離Ｓを計算するとＳ＝（（Ｘ−ｘ）＾2＋（Ｙ−ｙ）＾2）＾（1/2）であるからＳ＝7890.452359ｍ、Ａ点からＢ点の観測鉛直角α＝6°45′22″（２月４日観測）であった。このときの器械高ｈ’＝1.60ｍであるので、雪に覆われた蘇武岳の標高Ｈ’が下記の通り算出される。 Ｈ’＝Ｓtanα＋ｈ＋ｈ’＝1073.909967ｍ 蘇武岳の標高が低くなってしまったと慌ててはいけない。８ｋｍ近い距離があるので地球が球面であることの補正（球差＝Ｓ＾2／（２Ｒ））をしなくてはならない。当然、見掛けは蘇部岳は沈んで低く見えている。また大気は地上に近いほど密度が大きく、高くなるほど希薄になるため屈折率の違いで遠くのものが浮き上がって見える。これを気差と云い通常（２ｍＳ＾2）／（２Ｒ）で計算できる（ｍは係数で日本では0.07を用いれば良いとされている。Ｒは地球の半径で今回はＲ＝6377397.155ｍを用いた） 球差＝Ｓ＾2／（２Ｒ）＝4.881242058ｍ 気差＝（２ｍＳ＾2）／（２Ｒ）＝0.683373888ｍ となる。 雪に覆われた蘇武岳の真標高Ｈ”＝Ｈ’＋球差−気差＝1078.107836ｍ となり、既知の蘇武岳の標高Ｈをひくと、 積雪深さ＝Ｈ”−Ｈ＝1078.107836−1074.44＝3.667835587≒３．６７ｍ となる。 何となく中たらずといえども遠からずと云うような数字である。風の強い山頂で４ｍ近い雪が積もるのか．．．？、疑問が残る。それに蘇武のピークが見えてるかどうか．．．．？。 雪がすっかり消えるともう少し正確に判ると思うのだが．．．．．。 |