春宵  (2007年4月19日)

この日、風は冷たかったが、大気の透明度は非常に良かった。しかし、午後には少し雲が出はじ
  
め、また今日もだめか、と小さなため息が出てしまった。
  
今日も残業だ、4月で職場は異動したものの、相変わらず残業の連続。 サラリーマンは辛い。
  
が、日没の後タバコを吸いに外に出た。ふと見上げると、よく晴れているではないか。 待てよ、天
  
気予報では明日は曇るといっていた、とすると、チャンスは今日しかない。 急いでタバコを消し、
  
「ちょっと家に帰ってくるわ」と職場の仲間に告げ、 あわててカメラを持ち出した。
  
時間はない(早く仕事に復帰という意味ではなく、月が沈んでしまうという意味)。 職場の前の駐車
  
場で撮影だ。 カメラにレンズを装着し、三脚をセット。ISO感度、シャッタースピード、ピント位置
  
(無限大)、絞り値を合わせ、アングルを決めて撮影開始。 1コマ撮影してはモニターで確認し、露
  
出時間を変え、20コマあまり撮影。何とも慌しかった。 宵の空は「茜色」ではなく、青空だった。月
  
や金星とのコントラストが美しい。 ああ、久し振りに写真を撮ったなあ。
  

撮影データ:  19:22 日高町 Fuji‐S3Pro+NIKKOR55mmF1.2(F5.6にて撮影) 露出2秒 Mr.M