M65,M66(しし座)   
(2005.4.4)
豊岡市 日高町 里の会星文化研究所 2005/4/4 24:07〜(4分露出) 30cm F6 反射望遠鏡(焦点距離1800mm) Fuji FinePix S3Pro(ISO 800)自動追尾撮影                  Mr.M

春の星空は天の川から遠いため、宇宙の深いところまで見渡せる。北斗七星からかみ のけ座を経
て、しし座、おとめ座あたりがその窓となっている。
かみのけ座銀河団、 おとめ座銀河団などわんさかと銀河系外星雲の集まるところだ。
この辺りを撮影した 大望遠鏡の写真を見ると、星の数よりも銀河のほうが多いこともある。
写真のふたつの星雲は、およそ3000万光年の距離にあって、それぞれは18万 光年離れている
という。
私達の銀河と大マゼラン星雲の関係とほぼ同じである。
距離が3000万光年ということは、今見えている姿は3000万年前に向こうを 出た光によって見えて
いるということになる。
地球でいうとどの時代になるのか。
宇宙を見る楽しみのなかで、そんな超現実的(でも紛れもない事実)な空想に浸る ことができるこ
とも大きな魅力のひとつだ。
                       Mr.M

追伸:
この写真は、デジカメの設定をISO800にして撮影した。わずか4分の露出で も、M66の複雑な構
造が何とか分かる程度に写っている。これをフィルムで撮影し ようと思ったら、同じ感度でも30分は
必要だと思う。
なお、わたしから倶楽部の事務局長へ送る写真は、面倒なこともあって、たいていが 無処理のまま
である。したがって、Mr.Yの写真などと比べられるものではない。 Mr.Fは見かねて処理をしてく
れているものもあるようだが、自分自身、本格的 (?)に処理をしようと、ソフトも購入しているのだ
が、つい億劫になってしまう。 そのうち、というのがいつもだらだらと延びてしまっている。
まったく申し訳ない。             (Mr.M)