M42 (オリオン座大星雲)   
(2006.2.24)
兵庫県 日高町 里の会星文化研究所 2006/2/24 22:46   タカハシ製500mmF2.8望遠鏡 Fuji FinePix S3Pro(ISO 400) 露出4分自 動追尾撮影                  Mr.M

全天で最も明るい星雲で、トップクラスの人気を誇る。 夜空の暗いところで低倍率の望遠鏡を使って
見ると、 巨大な鳥が翼を広げたような姿が分かる。 少し大きな望遠鏡だと、複雑に入り組んだ星雲
の様子が見えてくる。 今から35年ほど前、親にねだって買ってもらった口径9cmの望遠鏡で始めて
見たときは、大感激したものだ。 当時は夜空も暗く、小さな望遠鏡でも十分に感動できた。 その後、
600mmF5.6の望遠レンズを改造して作った望遠鏡では、大星雲の下側に回りこむ様子まで見え
て、改めて感動したものだ。 奥神鍋のペンションにある口径60cmの望遠鏡では、星雲の色が分か
るという人もいる。 その色とは、赤色ではなく、緑色である。 赤色は水素の出す色、緑色は酸素の出
す色である。 星雲の中にある恒星の光が、その星を取り巻く巨大な水素ガスを暖めるために光り始
めるという。 オリオン座は冬の星座なので、公民館などで行う「星を見る会」ではほとんど見る機会
がない。 これだけ美しい星雲を案内できないのはとても残念だが、秘密の宝物的な存在になってい
る。                     Mr.M