クロハツ R.nigricans  (Bull.) Fr.
ベニタケ科 Russulaceae ベニタケ属 Russula (Pers.:Fr.)S.F.Gray
兵庫県 日高町 2011/9/7  E950 Mr.F

最近では同じ場所に沢山出るようになったので、良い写真が撮れれば画像を更新したいと思っていた
が...、これ、落ち葉が煩く今一である。引っこ抜いて図鑑写真。ヒダは蝋細工のように脆く、傷つくと
赤変する。これが黒く変色するまでの時間は緩やかで、15時丁度に傷つけたものを17時48分、黒変を
確認した。その間、ずっと観てた訳ではないので、赤変→黒変に要する時間はもう少し短いかも...。

「学名一口メモ」
 russus 赤い、(髪の毛が)焦茶色の / nigricans 黒味がかった、浅黒い

 (2005年8月16日)

 前日、ツルタケらしい幼菌が顔を出していたので確認に行くとその
 姿は無く、代わりに このクロハツが目に入った。しかし要注意である。
 よく似たものにニセクロハツ等があり ニセクロハツは猛毒である。
 過去にも中毒例はあるが、今年も中毒死が報告されている。
 (8月28日の「読売新聞」30面記事
このクロハツも生食は毒です。どうしても食べたときは「クロハツ」であること (真っ二つにナイフ等で
縦割にすると切り口が次第に黒変する等)を確かめてから それなりの調理をして....。いやいや..
この手合いのキノコは矢張り食べない方が良いでしょう。
面白いことに、この老菌から ヤグラタケ が発生することがある。  (撮影データ: E950 Mr.F)